宇フォーラム美術館について

  • 宇フォーラム美術館は、アメリカとドイツで活動した平松輝子、二紀和太留によりドイツのクンストフェアライン*を見習って作られた美術館。会員制をとり一般市民が市民の文化活動としてアーチストを支援する趣旨に賛同し1986年に設立。新館は1999年に建設。最近では、さらに音楽、ダンスなどのパフォーマンス的な先進的イベントも積極的に開催している。また、二人はかつて日本の前衛美術の先駆者、坂田一男の弟子であり彼の主宰するAGOのメンバーだった。その前衛精神を引き継ぐ活動でもある。
  • *クンストフェアライン: ドイツでは美術館、画廊と半官半民のクンストフェアラインなる組織がある。その歴史は200年ともいわれほぼ全市の200カ所にあり、地域に根差した美術活動をおこなっている。クンストフェアラインのスローガンは「明日の絵」。特に戦後は、ヨゼフ・ボイスなども参加してドイツの現代美術を興隆させた。平松輝子はクンストフェアラインでも展覧会を行い、ハイデルベルグなど3つのクンストフェアラインの館長が来日し自宅に来訪したこともある。