創立者たち2 二紀和太留
二紀和太留(1921-1997)は熊本県出身。熊本師範学校(現、熊本大学)卒。第二次世界大戦において海軍で戦艦榛名などに乗艦。独立展入賞、武蔵野美術学校中退。坂田一男に師事し、A.G.Oに参加し1965年に渡米しニューヨーク近代美術館の新人賞ともいわれるアートレンディング展に出品。ドイツ他各国で展覧会を行う。油絵一筋で、坂田一男師事時代の作品や、晩年の幾何学作品群は坂田一男の影響もある。帰国後に描いた「原爆」「廃墟」など戦争の悲惨を描いた作品群と晩年の光にあふれたスピリチュアルで宗教的な作品群が特徴。「荘厳(天の光マンダラ)」が代表作。
中央 天の光マンダラ
複合構成
経歴
1921 熊本県荒尾市生まれ
1942~1945 熊本師範学校(熊本大学)卒。海軍に入隊。
1945~1951 熊本県展、独立美術協会奨励賞、K氏賞、熊日新聞社賞、大牟田美術展くろだいや賞、武蔵野美術大学中退
1952~1956 坂田一男師事。第2~4回A.G.O展参加
1962~1963 個展 村松画廊、新宿第一画廊(東京)
1966~1970 渡米 第25回ナショナル美術展・ジャージーシティミュージアム入賞個展、カプリコーンギャラリー・スタジオ90、 ビューイング・ホイットニーミュージアム オブアメリカンアート(ニューヨーク) アートフェスティバル、コンテンポラリーアジアンアーチスト展、
アートレンディング展・ニューヨーク近代美術館(ニューヨーク)
1972~1973 ピナールギャラリー(東京)、スタジオ10(ニューヨーク)、 個展 ケルナークンストキャビネット(ケルン)、コンテンポラリードイツアート(クレフェルド)、個展 ギャラリーナーグル(ウィーン)、個展 日本文化センター(ケルン)、インターナショナルコンテンポラリーアート展(デュッセルドルフ)
1975~1976 NWF州立ウィンター展(デュッセルドルフ美術館)、個展 ジャパンクラブ(デュッセルドルフ)、個展 紀伊国屋ギャラリー(東京)、個展 アートサロン三番館(東京)、ジャパンナウ(サンフランシスコ)、東京都立美術館
1977~1979 個展 多摩信ギャラリー(東京)、個展 神奈川県立ギャラリー(横浜) 、個展 姫路ギャラリー(東京)、 個展 熊日ギャラリー(熊本)、個展 アルゲンチュームギャラリー(クレフェルド)
1980~1981 個展 長崎県立美術館(長崎)、個展 荒尾市社会教育総合センター(熊本) 、個展 独日交流ソサエティー(デュッセルドルフ)
1983 個展 紀伊国屋ギャラリー、個展 ギャラリー岳(東京) 、ギャラリープラン(西独)、埼玉県立近代美術館(埼玉)
1985~1986 個展 青梅市立美術館(東京)1991 個展 ストライプハウス美術館(東京)
1997 死去