Movement Connection

10月31日(金)~11月2日(日) 
2024クリエイティブ スペース 宇フォーラム美術館賞 記念公演 
内山陽瀬 「Movement Connection」 
舞台監督 照明/ 能美健志、音楽 河田康雄 楽曲提供/竹本仁 衣裳/岩戸洋一、本柳里美、gice、
協力/ 鈴木七重、島田亜紀、澤田美梨亜、

本人のコメント(一部省略引用)によると 「昨年行われたアートコンペティション「Creative space 2024」において、自身初の創作作品「Minute Connection」が美術館賞を受賞しました。美術館の空間を舞台として行われたコンペで、自身の振付が評価されたことは大きな励みとなり、次なる挑戦として初の単独ソロ公演を実現する運びとなりました。本公演では、チャイコフスキー作曲「ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35」を使用します。幼い頃からクラシックバレーと共に育った私にとって、チャイコフスキーは特別な存在です。今回、この楽曲を選び、身体の動きを通じてその魅力を伝えたいと強く思いました。自身の長所である音を正確に把握できる耳の力とダンスの融合を通じて作品の持つ生命力を視覚的に立ち上げることを目指します。公演タイトル「Movement Conn」には、”楽章=Movement”と身体の”動き”を重ねる意図を込めました。音と身体の対話を積み重ねながら、自身の表現を広げていく挑戦でもあります。一人の身体から紡がれ、広がっていく世界を、皆さまと共有できれば幸いです。」
さらに配られた冊子の詳細な説明Movement in Progressがあるので一部引用したい。「身体の音を聴く」を軸とし、ポーズの時点でどの関節や部位から始めるか、次にどの方向に向かうのか。自分の脳を無にして身体の骨や筋肉を起点にすることで、思いがけない動きとの出会いがありました。「音を聴く」音の粒、音階の上下、メロディー、緩急のどこに最も魅力を感じるかを探り、発展させ仕上げる。以上の即興的な発見と必然の積み重ねにより作品が生まれた。」
 内山さんはクラシックバレーからモダンダンスまでこなす注目の若手。まず音楽は、この楽曲はそもそも名曲であるが冒頭の出だしは、現代音楽のようだが、途中からフルオーケストラとなる。最初、竹本氏による様々な音の導入部から始まりいつの間にかチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲となるアイデア。
第一部「生きる」第二楽章、第三楽章より。第二部「生き続ける」第一楽章より。解説を引用すると、第一部「生きる-見知ることのできない未来に第一を踏み出すということ。まだ見ぬ光を求めて、闇の中におそるおそる踏み入れる。進むほどに闇を纏うわが身を脱ぎ捨て、自らが輝く場所にたつ。」
クラシックバレーは数十人の動きが乱れないところに緊張感があるが、逆に目新しさは求められない。今回、振付にあたりMovement in Progressの説明にあるように様々な動きを分析して構築されている。理論に裏付けられた動きは、柔軟さ、身のこなしスピードなどとともに異次元にある。二つの出番の意匠はそれぞれ凝ったものだ。最初は黒のパンツスーツだが、バックがシースルーで、途中で長袖などを取り外し、さらにトウシューズも脱ぎ、最後は後ろ向きで上の衣装も脱いでしまう。二番目は白の薄手のスカートだが後ろ向きでは背中が全部みえる。最後は、やはり後ろ向きで下着をのぞき脱いでしまうという大胆な振付。それぞれ横からスポットライトで照らされ、影も何もない白の塗り壁に投影される。踊っているときにあらわれる妖艶な肢体、容姿。全体として無機質な美術館が、耽美的世界に一変。